鉄夢-PlayTrack
私自身が鉄道模型のファンでもあり、いちユーザーとして「こんなツールがあれば、もっと鉄道模型の夢が広がるのに」と考えていました。「ユーザーの楽しみを支援できれば、ビジネスとしても広がるはず」。そんな強い想いもあり、社内公募に通った企画を鉄道模型の老舗メーカーKATO様に持ちかけてみました。サンプルをお見せしたところで信頼をいただき、貴重な図面まで預けて開発を一任してくださいました。そのぶん責任も大きく、完全に自分たちで企画を起こし、開発を手がけ、運営まで進めていくというのはこれまでに無い大きなチャレンジ。慣れない手続き業務などで戸惑った面もありましたが、これまでICTをあまり取り入れていなかった業界に新しい販売支援のカタチを提供し、他業種にも幅広く応用可能なビジネスモデルに仕上げたという点で、KATO様にも私たちにも価値ある取り組みになったと自負しています。
プログラムの構造をどのようなものにするか?というところから悩みました。すべて自己責任の仕事でもあり、開発の初期段階では要求されるものが未確定のため、ある程度「こういう機能が必要だろう」という予想のもとに決めていく必要がありました。プログラム言語にはActionScriptを使用しましたが、これには言語特有の癖があり、慣れるまでが大変でした。技術面では、パーツの回転、移動、配置がストレスなく行えるようにという点に気をつけました。既存のものはこの最も基本的な機能が簡単にできるようになっていない様に思えたためです。ユーザーインタフェースを改善していくのは手間がかかり、プログラマとしてはあまり機能を載せたくないのですが、櫻井と相談し、とにかく手間を惜しまないようにと心がけたつもりです。現状、まだ手を加えたい部分があるので改善していければと思います。
「決済システムへの対応」など、未経験のことばかりで、戸惑うこともたくさんありました。構築に必要な資料の入手がスケジュールぎりぎりで大変でしたが、社内多方面の協力も得られてやりとげられたと思います。また、決済審査の専用ページを公開しているサーバ上に用意しなければならず、アクセスの切り分けなどにも手間取りました。何よりも、最初はシステムに必要とされるデータ構造がイメージできずに苦労しましたが、最初から一通りの作業をこなすことができたので、同様のシステムを構築する場合に役立つスキルが身についたと思います。
PlayTrackは、長く画面に向き合って楽しんでもらうもの。見やすく疲れないデザインに留意しました。TOPは落ち着いた紺色をベースに、白抜きの文字で見やすさとやさしさに配慮。またPlayTrackのページでは、まずは試しに触ってもらえるようにKATOブランドカラーを用い、必要な情報はわかりやすく、目立つように配置しました。不要な情報はなくし、知ってもらいたい情報は極力短い文章にまとめ、動画と音楽によって、より分かりやすく、見ている人をひきつけられる工夫をしました。操作しやすいデザインにも配慮し、ボタンは大きめに分かりやすく、目的ページへ誘導しやすいように作成しました。
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