LINEクリエイターズスタンプ 続々リリース

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LINEクリエイターズスタンプちょっと座談会

座談会

iPhoneアプリ「ネコと方舟」開発プロファイア自社開発iPhoneアプリ「ネコと方舟」ができるまで

プロファイアの若手デザイナーが中心となって制作からリリースまでを手がけているLINEクリエイターズスタンプ。開発会社では珍しいデザイナーだけでの自社事業プロジェクトということで、制作について語ってもらいました。

座談会メンバー

  • ヤマダタカシ ヤマダタカシ (チーフクリエイティブオフィサー)

    1998年8月に中途入社。企画・プログラマーとして活躍後、現在はCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)として自社事業の責任者を務める。

  • 森まど香 森まど香(デザイン担当)

    2010年専門学校卒業後、新卒入社。東京事業所勤務。

  • 山田明里 山田明里 (デザイン担当)

    2014年専門学校卒業後、新卒入社。本社勤務。

制作者インタビュー

「びっくり!」な提案と「頼もしい!」アドバイス

ヤマダタカシ(以下CCO):会社名の露出をしたいというのとデザイナーだけで動けるプロジェクトを進めたいという話がまずあって、短時間で作れそうということでLINEのスタンプの制作が始まりました。
もともと『ネコと方舟』のういろうネコを出していきたいと思ってたのですが、予想を超えたネコが出てきた感じですね。『腐女子ネコ』とか。

:ういろうネコは最初はシリーズで考えてはなかったです。

CCO:デザイナーの好きな方向、得意な方向で制作してもらおうと思ったんだけど、斜め上をいかれた感じです。

:ありがとうございます(笑) いろんな人にっていうより一部の人に需要がある方がいいんじゃないと思ってあれを出しました。

CCO:森さんには、「『ネコと方舟』のキャラ使ってさっと出そうぜ」って感じのオーダーをしたんですが、審査の通過まで何か月もかかるものになってしまった。
明里さんには、最初からアイデアがあったのでまとめてもらいました。

山田(明):"世代"のスタンプという感じで、テーマを決めました。「語尾に"とり"が付くので鳥のデザインはどうだろうか」とCCOにアドバイスいただいてあのデザインになりました。

:制作は意外と大変で・・・、ぶっちゃけ40個のネタを出すのが大変でした。

山田(明):わかりますー!大変でした!

:審査前に100枚近くラフ絵を描きました。あと審査との戦いでしたね。

CCO:目立つものがほしいので審査のボーダーを狙うわけですけど、結果的にさっと出せない状況になってしまった。審査はもっとスムーズに通る予定でした。

:汎用性が無いってすごいリジェクト来ましたね。

山田(明):私の方はありがたいことにリジェクト、またリジェクトということがありませんでしたが、細かく最終チェックしないといけないな。と思いました。

:審査員を○ぐってやりたいと・・・おっと本音が(笑)

一同:(笑)

:リジェクト理由が分からないときは本当悩みました。CCOや上司にいろいろ相談にのってもらいました。

CCO:審査員がダメと言っているならとにかくダメなので、お客さんに対するときと 同じように、何がダメなのか想像・予想してもらいました。つまり審査員に対し てもオモテナシをしてね、ということです。

リリースすると「嬉しい!」その反面、問題点も見えてくる

山田(明):自分の制作したものが世に出たことが嬉しいです。『さとりちゃん』は特にどれも可愛くできたのでお気に入りです。

:リジェクトが多くて本当に苦労しましたが、その分リリースされてめっちゃ嬉しいです。 あと、「これは面白い!」ってネタが出たときはだいぶ気分がのります!ぶっちゃけ今作ってるものも早くリリースしたいです(笑)

山田(明):使っていただいてる方の評判はいいですが、 「少し使いにくいかも?」というところもあるので、次は誰でも使いやすいスタンプを作ろうと思っています。

:『腐女子ネコ』は一部のユーザーを対象にしてるので使っていただいてる方の評判は悪くないのですけど、今後はもっと広いユーザー層に使いやすく、かつ毒の入ってるものを作ろうと思っています。

CCO:露出を兼ねてるんで、多少の毒やとがったところはほしいかな。バランスは難しいと思うけど、埋没してしまうのはとても悔しいので。

:リジェクトは怖いですが次は毒しか入っていないのを出します(笑)

CCO:作れるものと作りたいもの、作らないといけないものの間で苦悩してほしいです。ここで悩んでおけば、次やるときはもっと早くできるようになると思いますし。

言われるままでなく、提案してくるくらいがちょうどいい

CCO:ただ手を動かすだけじゃなく、みんなに主体的に考えてもらたいです。企画スタッフに提案してくるくらいがちょうどいいんですよね。言われるままに作っててもつまらないと思いますし。
モノヅクリは、「楽」しいけど「楽」じゃない。苦しかった分、次はもっといいものになると思うので、じゃんじゃん苦しんでください。期待しています。

「ネコと方舟」開発者インタビュー